ディスペンセーショナリズムのプレ・ミレは悪魔の教えである


今、クリスチャンはプレ・ミレによって縛られている。

クリスチャンリーダーのメッセージにそれが顕著に現れている。

今日の牧師や伝道師のメッセージでは、クリスチャンの活動の目的は、「福音を伝えること」である。

これ自体は問題ではない。

その先が抜けているのが問題なのだ。

その先とは、「地を従える」ということだ。

「クリスチャンになって救われたので、天国に行けます」だけではだめだ。

「クリスチャンになって救われたので、地を支配できます」までいかないと。

「世界をサタンから奪回しましょう」ではないと。

現実世界に働きかけないと、「御心が天で行われるように地上でも行われますように」との祈りの成就にはならない。

「いや、これからキリストが再臨され、地を支配されるから・・・」

これじゃあ意味がない。

今支配していなければ意味がない。

救いを必要としている人は、今日必要なのだ。

食べ物に飢えている人に、「明日になれば・・・」といって何になるだろうか。

今世界で医者の役割を果たすべきクリスチャンが活動していないので、治療する人がいなくなってしまった。

病院に行っても医者に「私は無力です。しかし、いずれ治してくださる方が現れます」といわれる。

みんな病人になった。

世界は悪魔に占領された。

戦う人がいないので。

クリスチャンは祈りもしない。なぜならば、世の中が悪くなればなるほど、「再臨が近い」から。

クリスチャンは悪に逆らうのではなく、悪を助長すらしている。

「世の中の堕落を防ぐと、再臨が遅れるじゃないですか!」と。

「あなたの活動は、本当の解決を遅らせているのですよ!」と。

クリスチャンは、こうやって「世の光」でもなく「地の塩」でもなくなってしまった。

だから、今捨てられつつある。


あなたがたは、地の塩です。もし塩が塩けをなくしたら、何によって塩けをつけるのでしょう。もう何の役にも立たず、外に捨てられて、人々に踏みつけられるだけです。(マタイ5・13)

ディスペンセーショナリズムのプレ・ミレは、敵が蒔いた毒麦である。

プレ・ミレの伝道に一番貢献したサイラス・スコフィールドの素性を見れば明らかだ。

トピカの新聞『デイリー・キャピタル』(1881年8月27日)は彼についてこう伝えている。

組合派の牧師サイラス・I・スコフィールド

以前カンザスの住民であり、後に法律家・政治家・いんちき弁護士になったサイラス・I・スコフィールドに再び脚光があたっている。かつてそれによって有名になった悪徳のオーラに再び包まれることになりそうである。

このならず者の友についてカンザスが得ている最新の知識は、4年ほど前に一連の偽造と信用詐欺の問題を起こして州を去り、貧困な家族を捨てて、カナダに逃げ込んだということだけだ。

しばらく世間から身を隠している間、彼について流れてくるうわさは何もなかった。しかし、ここ2年のうちに、スコフィールドは、裕福な未亡人の姉妹がいるセントルイスにやってきた。彼女はかなりの金を払ってサイラスの少しの愚行と弱点を清算してあげた。

しかし、ここ一年の間に、サイラスは、一連のセントルイス偽造事件を起こした。解決は容易ならざるものであり、この放浪の若い紳士は、6ヶ月セントルイスの刑務所に収監された。

彼の経歴を特徴づける多くの悪行の中でも、我々の個人的な注意を引くとくに極悪非道な出来事があった。

サイラスがカンザスを去り、妻の母親の寄付に頼っていた妻と2人の子どもたちを捨てた直後、彼は手紙の中で妻にこう述べた。「おまえの母親のお金、おまえが持っている全額の1300ドルを投資に使いたい。大きな額にして返すから。」

しばらくのやりとりの後、彼はチャス・ベストなる人物が作成・署名した抵当権証書を家族に送った。セントルイスに高価なものを送るからと言いながら。その後、彼のもとにお金が送金されてきた。後になって、この抵当証券は偽者であり、チャールズ・ベストなる人物も存在しないことが明らかになった。抵当として送られてきたものも偽造品であった。
http://poweredbychrist.com/files/cyrus/scofield.htm

このような詐欺師が説く教えがまともであると考えられるだろうか?

個人的な生活で人を騙して、詐欺を働き、自分の家族を捨てた上に、そのなけなしの金を騙して巻き上げる人間の説く教えが聖書的であるとどうして言えるだろうか。

スコフィールドは悪魔である。

そして、彼が伝えたディスペンセーショナリズムのプレ・ミレは悪魔の教えである。

 

 

2010年5月11日

 

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