なぜ聖書的キリスト教は勝利するのか?


キリスト教徒が成功するもう一つの柱は、「必ず勝つ」という信念である。

世界は神が無から創造されたのであり、それゆえ神の目から見て創造世界はことごとく合理的である。

宇宙の隅々にまで神の目が届いているので、普遍的な法則を発見すれば、それを応用して高度な技術を獲得できると信じられる。

世界を「神秘の世界」と認識する異教の場合、そのような法則を発見する根拠が存在しない。

場所や時代によって変化する可能性のある宇宙では、普遍的な法則を発見する動機を見つけにくい。

「世界は合理的にできていて、法則が普遍的に適用できる」と考える土台をキリスト教は提供するので、科学はキリスト教のもとでのみ長期的に発展してきた。

しかも、キリスト教では、勝利が約束されている。

なぜならば、キリストは復活し、「万物の敵である死」に勝利されたから。

さらに、ポスト・ミレの信仰では「紀元70年にキリストが再臨され、世界の王となった」という理由が追加される。


・・・しかし、おのおのにその順番があります。まず初穂であるキリスト、次にキリストの再臨のときキリストに属している者です。
それから終わりが来ます。そのとき、キリストはあらゆる支配と、あらゆる権威、権力を滅ぼし、国を父なる神にお渡しになります。
キリストの支配は、すべての敵をその足の下に置くまで、と定められているからです。
最後の敵である死も滅ぼされます。・・・(1コリント15・17-28)

紀元70年にキリストが再臨されたとき、「キリストに属している者」も復活した。クリスチャンは肉体を離れても死なない。新しい「御霊のからだ」が与えられ、永遠に生き続ける。

そして、旧約時代の「終わりが来」た。

旧約時代に世界を支配していた「あらゆる支配と、あらゆる権威、権力」はキリストによって滅ぼされたので、今、サタンには力はない。「すべての敵」は「その足の下に置」かれている。

クリスチャンがサタンに立ち向かえば彼は「逃げ去る」。

・・・悪魔に立ち向かいなさい。そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げ去ります。(ヤコブ4・7)

正統派の終末論であるポスト・ミレのもとで、ヨーロッパ文明は世界を席巻してきた。

19〜20世紀になると悪魔側のポスト・ミレである共産主義が幅をきかせてきたが、賞味期限切れである。

結局、共産主義者は勝利できなかった。

これからの時代は、キリスト教のポスト・ミレが支配する。

「敗北と逃避の終末論」であるプレ・ミレでは世界を牽引できない。

共産主義がオワコンになった現在、ノンクリスチャンには勝利の土台となる「運命論」は存在しない。

クリスチャンだけがそれを持っている。

1コリント15・17-28は、クリスチャンの勝利に理論的根拠を与える重要な聖句である。

 

 

2019年9月21日



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