聖書は黒人を差別しているか


ハムの子孫はクシュ、ミツライム、プテ、カナン。
クシュの子孫はセバ、ハビラ、サブタ、ラマ、サブテカ。ラマの子孫はシェバ、デダン。
クシュはニムロデを生んだ。ニムロデは地上で最初の権力者となった。(創世記10・6-8)

ハムは黒人である。

ハムの子のクシュ、そして、その子のニムロデも黒人。

ニムロデは、最初の権力者となった。

つまり、世界で最初の権力者は、黒人であった。

「ハムの系列が黒人であり、カナンが呪われているので、黒人は呪われるべき存在であり、人種的に劣っている」と聖書が教えていると考えることはできない。

なぜならば、クシュの子孫のエチオピア人は、クリスチャンになったから。

エチオピアの宦官がピリポから洗礼を受けた。

ところが、主の使いがピリポに向かってこう言った。「立って南へ行き、エルサレムからガザに下る道に出なさい。」(このガザは今、荒れ果てている。)
そこで、彼は立って出かけた。すると、そこに、エチオピヤ人の女王カンダケの高官で、女王の財産全部を管理していた宦官のエチオピヤ人がいた。彼は礼拝のためエルサレムに上り、
いま帰る途中であった。彼は馬車に乗って、預言者イザヤの書を読んでいた。
御霊がピリポに「近寄って、あの馬車といっしょに行きなさい」と言われた。
そこでピリポが走って行くと、預言者イザヤの書を読んでいるのが聞こえたので、「あなたは、読んでいることが、わかりますか」と言った。
すると、その人は、「導く人がなければ、どうしてわかりましょう」と言った。そして、馬車に乗っていっしょにすわるように、ピリポに頼んだ。
彼が読んでいた聖書の個所には、こう書いてあった。「ほふり場に連れて行かれる羊のように、また、黙々として毛を刈る者の前に立つ小羊のように、彼は口を開かなかった。
彼は、卑しめられ、そのさばきも取り上げられた。彼の時代のことを、だれが話すことができようか。彼のいのちは地上から取り去られたのである。」
宦官はピリポに向かって言った。「預言者はだれについて、こう言っているのですか。どうか教えてください。自分についてですか。それとも、だれかほかの人についてですか。」
ピリポは口を開き、この聖句から始めて、イエスのことを彼に宣べ伝えた。
道を進んで行くうちに、水のある所に来たので、宦官は言った。「ご覧なさい。水があります。私がバプテスマを受けるのに、何かさしつかえがあるでしょうか。」(使徒の働き8・26-36)

数々の伝説によると、1列王記10章のシェバの女王(マケダ)はエチオピア人であり、1974年まで続いた王朝は、ソロモン王との間に生まれたマケダの子孫から始まったとされている。

そして、イエスはこの女王を賞賛された。

南の女王が、さばきのときに、今の時代の人々とともに立って、この人々を罪に定めます。なぜなら、彼女はソロモンの知恵を聞くために地の果てから来たからです。しかし、見なさい。ここにソロモンよりもまさった者がいるのです。(マタイ12・42)

聖書は「黒人だから劣っているとか、呪われるべきだ」と教えていない。

 

 

2019年11月18日



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