教会のシオニスト化 by エドワード・ヘンドリー


1800年代、シオニスト・ユダヤ人にとって、新しいイスラエル国家に関する計画を成功させるには、米国からの財政的支援が必要であった。

1800年代、米国は圧倒的にキリスト教国であった。

パレスチナを支配下に置き、その地域にイスラエル国を再建するならば、必ず当時政治的影響力を持っていた米国のクリスチャンのグループの抵抗にあうことが予想された。

米国のクリスチャンは、イスラエル国への出資を阻んでいた。

シオニストは、自らの計画に対して予想されるクリスチャン側の抵抗を取り除く必要があると理解し、プロテスタント教会の神学を親イスラエルに変えることに決めた。

イエズス会士の中でこの任務を遂行する神学者はすでに存在していた。

イエズス会は、エルサレムにユダヤ教の神殿を再建することによって自らの失われた支配的地位を回復すべく、ある神学をプロテスタント教会に注入する計画を立てた。

神殿では、動物犠牲と旧約聖書の律法が回復されるであろう。

キリストは神殿に戻り、千年王国の間、そこから世界を支配するであろう。


クリスチャンたちは、ユダヤ人が作ったパレスチナのイスラエル国家が復興したことを預言の成就と見るであろう。

そうすれば、結果的に、政治的な抵抗は止み、むしろイスラエルを支援するようになるだろう。

さらに、カトリック教会は、プロテスタント神学が教皇を反キリストと認識しないようになることを望んだ。

そのために、プロテスタントのクリスチャンの注意を未来の反キリストに向け、ローマにいる反キリストから目を逸らすようにする必要があった。

イエズス会は新しい「キリスト教」終末論を作ろうとした。

そこでは、反キリストは隠ぺいされ、神の預言計画においてユダヤ人に支配的な地位が与えられた。

イエズス会とその追従者たちは、この新しい未来派/シオニスト神学の作成に役立つ聖句をかき集め、それらをつなぎ合わせて出鱈目なパッチワークを作り上げた。

(Edward Hendrie, Solving the Mystery of BABYLON THE GREAT: Tracking the Beast from the Synagogue to the Vatican, pp.253-254.)

 

 

2015年4月29日



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