天照大神はイエス・キリストか?

 

ユダヤのディアスポラ(バビロン捕囚以後の世界離散)の民の移住は、日本にも及んだと考えられる。シルクロードは、日本を終点としていたからだ。トケイヤー氏によれば、シルクロードの交易は、ユダヤ人が担っていた。特に絹製品の生産・貿易は、ユダヤ人の独占だったという。

紀元前1世紀、メシアの到来は、ディアスポラのユダヤ人の間に広く期待されていた。ユダヤ人の影響を受けた異邦人の間にも、ユダヤから救い主が現われるとの信仰が広まっていた。イエスが誕生されたときに、東方の博士が来訪したことからもわかる。

イエスが十字架にかかり、復活されたとのニュースは、世界中の離散ユダヤ人のもとに届いた。なぜならば、パウロもペテロもトマスも、福音をまず離散ユダヤ人に伝えていったからだ。彼らは当時、シナゴーグを中心として行われたユダヤ人の礼拝の場に現われ、「来るべきメシアが到来され、長らく待ち望んでいた贖いが成就した!」と宣言した。

この知らせは、当然、日本に住むユダヤ人にも届いただろう。

このあたりの事情が、日本の神道の成立に影響を与えたのではないだろうか。

伊勢神宮の豊受大神宮(外宮)の元宮、籠神社及びその奥宮である真名井神社の神は、豊受大神である。

豊受大神は、五穀を作り、また、蚕を飼って、衣食の糧とする技をはじめたと記録にある。

つまり、大陸からやってきた渡来文化を担った人々が拝んでいた神様なのだ。

養蚕の技術はユダヤ人の独占であったというから、この渡来人の中心はユダヤ人であったと考えられる。

このことを証明するかのように、籠神社の神主海部氏は、自らの家の伝承によって、豊受大神はユダヤの神ヤーウェであると述べている。しかも、その伝承は、「天照大神と豊受大神はどちらも男神であり、同一の神である」とも述べている。これは驚くべきことである。天照大神は、ヤーウェだと言う。

古事記によれば、天照大神は、伊邪那岐命から生まれた三神の一人、太陽神である。伊邪那岐命は、天照大御神には太陽の神として宇宙全体を治めるように、月読命には月の照る夜の国を治めるように言った。これは、創世記第1章において、神が「神は二つの大きな光る物と星を造り、大きな方に昼を治めさせ、小さな方に夜を治めさせられた」(116)と言われたことを連想させる。また、須佐之男命には地球を治めるように命じた。これは、神がアダムを創造され、「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ。」(128)と言われたことを連想させる。

しかし、須佐之男命は、この地上支配を嫌い、反逆した。

宇宙を治める天照大御神、夜の国を治める月読命は、それぞれの定められたとおりの国を治めていたが、須佐之男命だけは役目を果たそうとせず、どういう訳か大声で泣き続けていた。その泣き方があまりにはげしかったので、木は枯れ、海の水も川の水もからからになるほどだった。地球を支えるはずの須佐之男命は、ただ泣くだけなので、めちゃくちゃになってしまった。

これは、創世記の「エデンにおけるアダムの反逆」を連想させる。アダムは神の支配を拡大するために、地上に置かれたのにもかかわらず、善悪の知識の実を食べ、地を御心にかなって統治することを拒否した。

そこで、伊邪那岐命は、須佐之男命にわがままを言うならこの国からでていけと、大変怒った。創世記においてアダムがエデンの園から追い出された記事を連想させる。「主なる神は、彼をエデンの園から追い出…された」(創世記3・23

須佐之男命は、反逆し、暴れ、天照大御神の作った田の畦を壊し溝を埋め、御殿の中に大便をまき散らした。みんながあきれてみている中で、一人天照大御神だけは少しもとがめようとせず、決して悪い気持ちでやったのではないと考えたが、ますます反逆が過ぎるので、さすがの天照大御神も、これ以上ほっておけない、自分の責任だと感じて、心を清め高天原を清めようと、天の岩戸の中に、岩戸を立てて閉じこもってしまった。

これは、メシアによる贖罪を連想させる。

イエス・キリストは、人間が罪を犯し、そのために乱れた世界を贖い、神の御心にかなった支配を地上に確立するために、十字架にかかり、死なれ、墓に葬られた。墓の前には大きな石がころがしてあった。

太陽の神である天照大御神が隠れたので、あたりは真っ暗になり、夜ばかりの世界になってしまった。悪い神も騒ぎだし、災いが吹き出すように出てきた。困った神達は、早く出てきてもらおうと相談し、策をめぐらして岩戸の中から天照大御神を引き出すことに成功した。

ふとだまの命はそっと鏡を差し出しすと、鏡には、光り輝く女神が映った。天照大御神は、それが鏡に映った自分の姿とは気づかず、さらに身を乗り出して隙間を空け、ごらんになろうとされたところを、たぢからおの命が岩戸をつかんでぐいっと引き開け、天照大御神を外へ出した。こうして高天原に再び光が戻ってきた。

これは、復活を連想させる。

天照大神は、「人々を照らすまことの光」(1ヨハネ19)であるイエス・キリストを表現したものではないだろうか。

待望していたメシアの贖いが達成されたというニュースは、日本にいるユダヤ人にも伝えられた。

すでにユダヤ人は、旧約の神を拝むための神殿である神社を建てていた。豊受大神を奉る籠神社や真名井神社を中心とする神社群がそれである。

そこに新しく、イエスの復活を証しする弟子たちによって、新約の信仰が伝えられ、天照大神信仰が追加されたのではないか。

そこで、次の仮説を立ててみたのだが、識者の検証を御願いしたい。

「伊勢神宮の外宮は豊受大神を奉り、内宮は天照大神を奉っている。豊受大神は、旧約聖書の神であり、天照大神は新約聖書の神である。これらはどちらも同じひとりの神ヤーウェ=イエス・キリストである。天皇家は、神官としてイエス・キリストに代々仕えてきたのだ。」

明治天皇の孫、小林隆利牧師によると、明治天皇はすでにこのことに気づいていたという。

神が真相を明らかにしてくださることを期待する。

 

 

神社本庁が天照大神をキリストと認めた!

02/02/26

 

 

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