今の悪魔側の運動はグノーシスに由来するのかユダヤ教に由来するのか3


黙示録において、イエスに属する人々、クリスチャンたちは、2つの敵から苦しめられていた。

つまり、偽ユダヤ人と、ローマ。

偽ユダヤ人とは、ユダヤ人でありながら、神を否定し、神から送られたメシアであるイエスを拒否して十字架につけた人々。パリサイ派ユダヤ人。

ローマとは、異教のローマ帝国である。

ネロ帝のもとで、クリスチャンに対する大迫害があった。

昇天後、紀元70年までの間に、クリスチャンは、この2つの敵から迫害を受けていた。

そして、この2つの敵は、共同してクリスチャンに対峙していた。

しかし、その2者は、ついに裁かれ、永遠の火の池に投げ込まれた。

黙示録17章にある大淫婦イスラエルが7つの頭と10本の角を持つ獣ローマ帝国の上に乗って小羊と戦うとある。

これが、契約の民クリスチャンと戦う勢力の象徴である。

つまり、ユダヤ人は、姦淫の女として描かれている。なぜならば、真の神を捨てて他の神々に従ったからだ。

ローマ帝国は、獣として描かれている。聖書において、異邦人社会は、人間ではない。理性のない獣だ。

これは、ダニエル書にもある象徴表現である。イスラエルを支配する異教国が獣として描かれている。

律法を知らず、神の啓示も知らない人々は、聖書的に言うと動物なのだ。

彼らは、動物と同じように異常な行動を取る。ローマ帝国ですら、非常に忌むべきこと、残虐なこと、性的倒錯がはびこっていた。

偽ユダヤ人たちは、一応人間扱いされている。そして、その偽ユダヤ人は、ローマ帝国を支配する猛獣使いのような役割を帯びている。

だから、聖書的に言えば、ローマがユダヤを支配していたのではなく、ユダヤがローマを支配していたという考えなのだ。

「腐ってもユダヤ」である。

さて、この大淫婦偽ユダヤ人たちは、獣ローマに食われる。

17章に獣が大淫婦を荒廃させるとある。猛獣使いが猛獣に食べられた。

実際、ユダヤの神殿は、ローマ軍によって破壊された。

聖俗の区別を知らない兵士が至聖所に入って軍旗を立てた。

神殿の金を取るために、石を一つ一つひっくり返した。

19章において、この獣はキリストと戦うが、敗れる。


すると、獣は捕えられた。また、獣の前でしるしを行ない、それによって獣の刻印を受けた人々と獣の像を拝む人々とを惑わしたあのにせ預言者も、彼といっしょに捕えられた。そして、このふたりは、硫黄の燃えている火の池に、生きたままで投げ込まれた。(黙示録19・20)

68年にネロは自害した。

ローマ帝国は、ネロの死によってユリウス・クラウディウス朝が断絶し、ローマは内戦状態に陥り、ユダヤ属州やゲルマニアでも反乱が勃発、戦乱期に突入した。

イスラエルを支配し、クリスチャンを迫害した獣ローマは実質的に死んだ。

復活したのは、ヴェスパシアヌスのもとにであったが、もはや血統的には別物であった。

ここから、黙示録の構造を見ると、明らかにクリスチャンに対する敵は、偽ユダヤとローマであると分かる。

この2つは、反キリストの勢力として聖書に描かれている。

さて、この両者、世界が新天新地になって、経綸が変わった新約時代、千年王国時代においても、生き残っていた。

ディスペンセーショナリズムのクリスチャンは「え〜!千年王国時代にサタンは活動できないはずじゃぁ・・・」というかもしれない。

しかし、そのような完全束縛を示す箇所は存在しない。

黙示録20章2節において、サタンは鎖でつながれているとある。

新改訳では「縛った」と訳されているεδησενという言葉は、完全束縛を意味しない。

事実、黙示録20章1節では、御使いがサタンを縛るための鎖を持っていたと述べられており、「縛る」という言葉’εδησενは、他の個所を見ると、必ずしも完全な抑制、完全な自由剥奪を意味していません。この言葉が使用されているマルコ5章3,4節では、ゲラサの狂人は鎖で縛られていたと述べられており、また、マルコ11章2,4節では、ろばの子がつながれていると言われています。どちらも、まったく身動きが取れない状態を述べているのではなく、鎖によって行動の範囲が限定されているということを示すのに使われています。
http://www.millnm.net/qanda/pmil.htm

つまり、千年王国時代においても、サタンは活動できるのだ。ただし、範囲を限定されて。

我々の時代、すなわち、千年王国時代において、黙示録が示す2つの勢力は、独自に活動を続けてきた。

ローマは、グノーシス→ローマ・カトリックのイエズス会として。

偽ユダヤは、サバタイ・フランキスト派ユダヤ教として。

この2つが生き延びて今、ともにイルミナティとして活動している。

EUは、ロスチャイルド・イルミナティの傀儡ロックフェラーが作ったものである。
http://www.millnm.net/qanda3/70H9V6HVRxdxg01059.htm

2004年10月29日にローマにおいて、EUの憲法の署名が、教皇イノケンチウス10世のブロンズ像の前で行われた。

つまり、獣に乗った大淫婦の再来である。

最後のあがき。

「サタンは、しばらくの間解き放たれなければならない」(20・3)の成就なのか。

人類歴史7000年の最後の千年紀が、このサタンが打倒された後に来るのかもしれない。

 

 

2010年8月23日

 

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