マルクシズムの起源 7


マルクス主義が成長した19世紀後半という時代は、フランス革命やカント・ヘーゲルによる思想革命が進行した18世紀後半から19世紀前半の結実である。

とくにカントによって、この世界は「人間だけで成立する自律的世界」であるということが理論化された。神は必要に応じて登場する刺身の妻のようなものになり、神と人間の地位が完全に逆転した。

彼らを危険視しないクリスチャンは、19世紀に生まれた彼の弟子たちがどのような人々であったかを見て欲しい。

マルクスが育った19世紀は、サタン主義が広がりを見せた時代だった。
ロシアの詩人サラグープは「私の父は悪魔である」と述べ、ブリウーノフは「私は主を賛美する。しかし、同時に悪魔も賛美する」と述べた。哲学者ニーチェは19世紀の人である。極端な無政府主義者マックス・スターナーも、最初の理論的同性愛解放論者オスカー・ワイルドも、19世紀の人だ。

ある意味で、マルクスやニーチェは時代の子である。
しかし、今日、興味本位でサタン的なものを見、聞き、読む人々が、次第にそれに影響され、ついには完全に憑依されて、様々な凶悪事件を起こすように、マルクスもニーチェも、サタン主義の影響を受け、サタンの道に踏み込んだ結果、その霊的子孫を通じて、20世紀にとてつもない破壊をやらかしたのだ。

ニーチェの霊的子孫ヒトラーとムッソリーニや、マルクスの霊的子孫レーニンやスターリン、毛沢東が行った巨大な破壊の跡を見て欲しい。

共産主義者による粛清の被害者の総数は全世界で1億人だと言われている(http://www.asahi-net.or.jp/~VB7Y-TD/kak2/1209301.htm)。


平成9年(1997)にフランスで刊行された「共産主義黒書」は、共産主義の犯罪を厳しく検証しています。編者ステファン・クルトワによると、共産主義による犠牲者は、8,000万人から1億人にのぼるとされます。この数字は、ヒトラー・ナチズムによる犠牲者数とされる2,500万人を軽く上回ります。本書は、恵雅堂出版から今年中には翻訳が刊行される予定と聞きます。

クルトワは同書において、共産主義体制により殺害された犠牲者数の国・地域別の一覧を提示しています。それによると、



我々は、盲目であってはならない。
今後、このような犠牲を出さないためにも、共産主義運動を単なる政治的、社会的現象と見るのではなく、その霊的な起源をするどく見極めなければならない。






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『マルクシズムの起源』について





 

 

 

2004年1月24日

 

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