聖書律法綱要

 





 『聖書律法綱要』は、聖書律 法を具体的に現代の生活に適用するにはどのようにすべきかを明らかにした書物です。人間の不完全な知性に よって編み出された理論ではなく、また、人間が勝手に仮定している「何か神のような存在」の定めたあいま い模糊とした「自然法」でもなく、全能者にして私たちの創造者である三位一体の神が、聖書という書物にはっきりと書き記 された永遠不滅の法によって生活することが、最も安全、確実、自由な生き方である、とラッシュドゥ ーニーは言います。

 人類は、これまで長い間、放 蕩生活をしてきました。神から離れ、自分の力でもやっていけると考えてきました。しかし、自分でやってみ た結果が現在の世界の失敗なのです。神を除いては、人間は生きる目的も、守るべき掟も、頼るべき土台もありません 。神から自由になったと思った瞬間に、人間は自分を失ったのです。広大な「非人格的宇宙」の中の取るに足 らぬチリに過ぎないことに気づいたのです。

 人間の意味、そして、自らの 意味を測る基準は、聖書にしかありません。もし、聖書という神の基準がなければ、自分は、進化の一過程で あり、他の人と代替可能なスペアパーツでしかなくなります。しかし、神を前提とするならば、私たちの人生 の意味は明確になります。私たちは、神の目にかけがえのない存在なのです。たとえ、空間的には宇宙の中の チリに等しくても、意味においてはそうではありません。人間は、それぞれが神から使命を与えられてこの地上に生まれてきたのです

 放蕩息子は放蕩三昧の生活を 送り、徹底して落ちぶれた末に、父親を思い出しました。それと同じように、人類も、神を否定して自分勝手 なことを行い、すっかり落ちぶれた後で神に立ち返るでしょう。時が来れば、人類は「神の法」に帰ってくる ことでしょう。新しい時代は、神の法による統治の時代となるでしょう。その時に、ラッシュドゥーニーの『聖書律法綱要』は、諸学の基礎となり、基本的な書物となるでし ょう。(原題:The Institutes of Biblical Law, P&R, 1973

 

Институ ты библ ейского закона

 

 


 

 

目次


序論

法の重要性
聖書律法の有効性

律法の啓示性と条約性

法の方向

第一戒

シェマ・イスラエル
分割できない御言葉

神対モロク

契約構成員の法

権力と差別者としての法


第二戒

神への正当な接近法
法の王座

祭壇と死刑

いけにえと責任

聖潔と律法

戦争としての法

律法と平等


第三戒

律法の否定的性格
呪誓と革命

宣誓と社会

宣誓と礼拝

宣誓と権威

神の御名


第四戒

自由のしるし
安息日と命

安息日と仕事

第五戒

教育と家庭

家庭と非行

第六戒

軍事律法と生産
隔離法
アマレク

社会的相続:地境

第七戒

結婚と男性
同性愛
夫婦間の中傷
服装倒錯
血の泉を暴くこと
ヌーディズム
獣姦
近親相姦

八戒

責任

第九戒

司法と統治者の責任
偽預言者

旧約聖書の律法

律法と契約

教会

8.権力と権威

 

 

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